サウンド・ライブラリー タイの田園歌謡(モーラム) |
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「モーラム」というのは、イサーン(タイ東北地方)
独特の音楽ジャンルで、もともとは、「精霊信仰」と深い関係があったようです。 「モー」というのは、「何事かに熟達した人」というのが原義らしいですが、一般には、医術もよくする祈祷師(シャーマン)という意味で使われているようです。 また、「ラム」というには、詩とか歌とかいう意味だそうです。 「モーラム」の始まりは、祈祷師の精霊おろしに、歌われた歌のようです。 「モーラム」歌手は、あちこちの村祭りに招待され、今でもかなりの人気があるようです。リズミカルで、いっしょになって踊ったことのある人は、すっかりとりこになってしまうらしいです。 イサーンの人たちは、声もよく、歌の上手な人が多く、イサーン出身のプロの歌手もたくさん活躍しています。民族の出自が北タイとは、異なるのではないかと思われるくらいです。北タイの人たちは、イサーン人とくらべると、ねくらな人が多いようで、彼らに言わせると、イサーン人は、激辛の食べ物をよく食べるので、声がいいんだということらしいですが、にわかには信じがたいところです。 小生が、はじめて出会った「モーラム」は、「イェンチット ポンテウィ(เย็นจิตร พรเทวี)」の「ボ・ビック・ボ・チョイ(大きくはないし、やせっぽちでもない)」という歌で、すぐに気にいってしまい、その後、モーラムをよく聴くきっかけになりました。残念なことに、彼女は、若くして引退してしまいました。「モーラムの女王」とでも言いたい歌手でした。いまでは、タイ南部の「ナコンシータマラート」で小さな食堂のおかみになっているらしいです。 「チンタラ」の曲は、公開されているものではありませんので、「試聴」ということで、各曲とも、1分あまりしかありません。 お気に入りでしたら、是非、市販のCDをお買い求めください。 |